Miu Miuのイベントで見せたスタイリングに対し、一般層とファッション関係者の間で受け止め方に温度差が生じた背景には、現代のファッショントレンドと大衆心理のギャップが存在します。
2000年代初頭のスタイルが再評価される「Y2Kリバイバル」において、ローライズボトムスからアンダーウェアのロゴバンドを覗かせる着こなしは、BLACKPINKをはじめとするK-POPアーティストや海外セレブリティの間で大流行しました。Miu Miuはこのストリートカルチャーをハイファッションの領域に昇華させ、世界的なメガトレンドへと押し上げた立役者です。
一方で、日本のお茶の間において「清楚な王道アイドル」として齋藤飛鳥を記憶していた層にとっては、下着を想起させるカッティングや露出度の高さが突飛に映り、SNSでの困惑の声へとつながりました。しかし、カルチャー社会学的な視点で見れば、これは「清純派アイドルの殻を破り、国際基準のエッジの効いたミューズへと自己定義を更新した象徴的な出来事」と解釈することができます。