東京以外の公立美術館において初の大規模個展となった今回のカイカイキキ 京都展(村上隆もののけ京都)。なぜこれほどまでに世間の耳目を集めたのか、その最大の要因は「現代アートの枠組みを拡張する多層的な仕掛け」にあります。
村上隆氏率いるアートカンパニー「カイカイキキ」が総力を結集した本展では、京都の歴史・伝統文化と、彼が提唱してきた概念「スーパーフラット」が高度に融合。さらに、京都市が直面する財政課題に対し、現代アートの力で支援を行うというふるさと納税を活用した寄付施策が大きな反響を呼びました。寄付額に応じた限定アイテムや入場券の提供は、これまでの公立美術館の常識を覆す試みとして経済界や全国の自治体からも熱い視線を集めました。