古くから「一楽二萩三唐津」と称され、茶の湯の世界で愛され続けてきた萩焼。その真骨頂は、使えば使うほど茶渋やお湯が器の細かな貫入(釉薬のヒビ)に染み込み、色合いや風合いが味わい深く変化していく「萩の七化け」にあります。
萩焼まつりでチェックすべき人気窯元には、伝統の技法を継承する格式高い名窯から、モダンなライフスタイルに溶け込む器を提案する新進気鋭の作家まで幅広い顔ぶれが揃います。白萩の柔らかな釉薬が美しい「泉流山」や、力強い土味と登り窯の炎が生み出す表情が魅力の「天龍窯」、現代の食卓に映える洗練されたデザインで若年層の支持を集める「松光山」「椿秀窯」など、ブースごとに際立った個性を放っています。
初心者におすすめなのは、手にすっぽりと収まる湯呑や小鉢、マグカップです。萩焼特有の吸水性と土の温もりを直接肌で感じることができ、日々のティータイムを通じて経年変化をダイレクトに楽しめます。高台(器の底)に入った「切り高台」の切れ込みや、枇杷色(びわいろ)・粉引(こひき)の釉肌を指先で確かめながら、世界に一つだけの相棒を見つけ出してください。