阪神・横田慎太郎が遺した光|奇跡のバックホームと不屈の真実

阪神・横田慎太郎が遺した光|奇跡のバックホームと不屈の真実

阪神・横田慎太郎が遺した光|奇跡のバックホームと不屈の真実を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を分かりやすく展開します。

飛躍を誓った翌2017年春季キャンプの沖縄・宜野座。横田氏を襲ったのは、突如生じた原因不明の激しい頭痛と視覚異常でした。「ボールが二重に見える」「焦点が合わない」という異変を訴え、帰国後に受けた精密検査の結果は脳腫瘍という非情な宣告でした。

当時わずか21歳。野球はおろか命すら脅かされる状況下で、約半年間に及ぶ過酷な放射線治療と抗がん剤投与が続きました。報道陣や世間へはプライバシー保護のため病名が伏せられる中、本人は隔離病棟で激しい副作用と闘い続けました。後年の手記や関係者への取材によると、髪が抜け落ち、起き上がることすら困難な日々の中で、彼の心を支えたのは「もう一度甲子園のグラウンドに立つ」という一心だったと明かされています。

同年末に寛解が発表され、2018年からは育成契約としてリハビリを開始。しかし、抗がん剤や手術の後遺症による視力障害は完全に消えることはありませんでした。捕手の投げ返す返球すら恐怖を感じるほどボールの軌道が見えないという、打者として致命的なハンディキャップを背負うこととなったのです。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。