深夜の薬局を巡るリアルな現場実情を調査すると、患者側の焦燥感と医療現場の過酷な実態が浮き彫りになります。
SNSや医療相談掲示板では、深夜の薬局探しに苦しんだ利用者の生々しい体験談が数多く報告されています。
「夜間救急で子どもが中耳炎と診断され処方箋をもらったが、病院の周りの薬局は全滅。ネットで『24時間ドラッグストア近く』と検索して駆け込んだら調剤は20時終了と言われ、結局車で40分かけて隣町のウエルシア24時間調剤店舗まで走る羽目になった」(30代女性・子育て世帯) 「深夜に激しい歯痛でロキソニンSを買いに24時間店舗へ行ったが、『夜間は登録販売者しかいないため第1類医薬品の棚に鍵がかかっていて売れません』と断られた。仕方なく第2類の痛み止めを買ったが効き目が弱く、地獄のような夜を過ごした」(20代男性・会社員)
現場の薬剤師にとっても、深夜勤務は重責の連続です。当直薬剤師の証言によると、「深夜に持ち込まれる処方箋は、小児の急性感染症用シロップや粉薬、尿管結石の座薬、喘息発作の吸入薬など緊急性の高いものばかり。院外処方の内容に疑義(処方ミスや用量過多の懸念)が生じた場合、当直医への電話確認が深夜のため繋がりにくく、調剤完了までに日中以上の時間を要することがある」と語られています。
現場のリアルが示すのは、「24時間営業=即座に薬が手に入る」という過信の危うさです。夜間調剤どこで行うべきか迷った際は、移動する前に必ず店舗へ電話を入れ、処方箋の内容に対応できる在庫があるか確認することが生死を分ける分岐点となります。