ネット検索やSNS上で非常に多く見られる重大な誤解が、厚生労働省の指定難病である「もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)」との混同です。
名称こそ類似していますが、両者は病態も発生部位も全く異なります:
- もやもや病(難病指定):脳の主要な血管(内頸動脈の終末部)が徐々に細くなって詰まり、脳を保護するために脳底部に代償として異常な微細血管網が発達する脳血管疾患。脳虚血や脳出血のリスクを伴う。
- 慢性痛のモヤモヤ血管(病的新生血管):関節、腱、筋肉などの局所的な慢性炎症部位に不要な毛細血管と神経が増殖し、痛みを引き起こす運動器の病変。脳や生命に危険を及ぼすものではない。
運動器のモヤモヤ血管が脳に飛んで脳梗塞を起こすような危険性は一切ありません。医学的な定義を正しく区別して理解することが、不要な不安を避けるために重要です。