歴代の高校生クイズ優勝者のなかでも、特に社会的なインパクトを与え続けている代表的な人物と名門校の進路を詳しく見ていきます。
開成高校クイズ研究会が生んだ知のイノベーター:伊沢拓司と仲間たち
第30回(2010年)・第31回(2011年)で個人として大会史上初の個人連覇を成し遂げた開成高校出身の伊沢拓司は、東京大学経済学部を卒業後、知識集団「QuizKnock」を創業しました。WEBメディアの運営からYouTubeチャンネルの登録者数数百万人規模への拡大、知育玩具のプロデュース、企業・自治体との教育連携プロジェクトまで手掛け、株式会社batonの最高戦略責任者(CEO・CSO)として知のエデュテインメント産業をゼロから切り拓いています。
伊沢とともに連覇を支えたチームメイトたちも極めて秀でた足跡を辿っています。第30回大会を共に制した田村正資は東京大学大学院で表象文化論・哲学の研究を進め、気鋭の研究者・文筆家として学術と社会を架橋する活動を展開。同じくチームメイトだった大江櫂は医学の道へ進み、臨床現場で活躍しています。
東大医学部・国家公務員(官僚)・学術界への華麗なる転身
第32回(2012年)優勝メンバーの青木寛泰(開成高校)は、日本最難関とされる東京大学理科三類(医学部)へ現役合格を果たし、医師国家試験を経て医療従事者としてのキャリアを邁進しています。また、第33回(2013年)を制した灘高校の優勝メンバーや、第28回(2008年)に開成高校を破って優勝した浦和高校のメンバーなど、歴代優勝者の多くが財務省、経済産業省、総務省などの国家公務員総合職(キャリア官僚)や法曹界(弁護士・裁判官)、外資系戦略コンサルティングファームへと進んでいます。