金利が日常に戻った2026年の金融界において、預貸利ざやの拡大は追い風に見える。だが、それは同時に、貸出先の選別が進むシビアな局面の到来を意味していた。
大手地銀がリスクアペタイトを見直し、採算性重視へとシフトする隙間で、小回りの利く営業を展開するのが第二地方銀行の真骨頂だ。担保や財務諸表の表面的な数字だけで判断しない。工場へ足を運び、職人の技術や経営者の覚悟を直に見て融資を決める「事業性評価」の徹底が、ここにきて大きな武器になっている。利上げによる金利負担増に苦しむ取引先に対しても、単に返済を迫るのではなく、キャッシュフロー改善に向けた具体的なコンサルティングをセットで提示する姿勢が信頼を呼ぶ。