風吹氏が誇る奇跡的な若々しさは、決して高額な美容医療や過度なアンチエイジングに依存したものではありません。彼女が長年実践し、インタビューやテレビ番組でも熱心に語っている健康法の二大支柱が「本格的な中国茶」と「登山(トレッキング)」です。
中国茶との出会いは今から30年以上前、30代後半から40代に差しかかった頃に遡ります。中国茶の奥深い世界に魅了された彼女は、単に飲むだけでなく、茶藝師の知識を学び、現地の茶畑まで足を運ぶほどの探求心を見せました。烏龍茶やプーアル茶、白茶など、その日の体調や季節に合わせて茶葉を選び、急須(茶壺)を用いて丁寧にお湯を注ぐ。お茶に含まれる豊富なポリフェノールによる抗酸化作用はもちろんのこと、姿勢を正して香りと味わいに五感を研ぎ澄ます「静かな瞑想の時間」が、自律神経の安定とストレス解消に直結しています。
もう一つの柱である登山は、なんと60代を迎えてから本格的にスタートさせました。きっかけは友人に誘われて登った屋久島トレッキングでした。足を踏み出すごとに景色が変わり、山頂に立った時の圧倒的な達成感に心を奪われた彼女は、以降、北アルプス(槍ヶ岳や涸沢カール)や八ヶ岳などの本格的な高山へ挑戦を重ねています。
医学的にも、急勾配を自力で登り降りする登山は、大腿四頭筋や大臀筋といった人体で最も大きな筋肉群を総動員します。これにより成長ホルモンやマイオカインの分泌が促進され、骨密度の上昇と代謝の維持に絶大な威力を発揮します。年齢を言い訳にせず、「今が一番若い」と捉えて行動する姿勢そのものが、細胞レベルの若さを生み出しているのです。