今回の再評価の引き金となったのは、関係者の倉庫から発見された未公開のフィルム缶だった。そこには、ニューヨークの街角で佇む自然体の姿や、撮影の合間に見せた無邪気な笑顔など、これまで世に出ることのなかった島田陽子の「素顔」が収められていた。
カメラマンとの緊密な信頼関係があったからこそ切り取れたであろう、極めてプライベートな瞬間。そこには、大女優としての鎧を脱ぎ捨てた、一人の女性としての脆さと強さが同居している。関係者によると、これらの未公開カットを収録した新たな特別エディションの出版計画も進行中だという。これは単なる過去の遺産の切り売りではなく、彼女の新たな多面性を発見する貴重なドキュメントとなるはずだ。