結論から明確に申し上げますと、氷室京介の息子がジャニーズ事務所(現SMILE-UP. / STARTO ENTERTAINMENT)に所属していたという事実は一切ありません。ジャニーズJr.としての活動歴やオーディション通過の記録も存在せず、完全なネット上の誤認・デマ情報です。では、なぜこのような根拠のない噂が一人歩きしてしまったのでしょうか。背景には3つの決定的な要因が存在します。
1つ目の理由は、KAT-TUNへの大ヒット楽曲提供です。2007年、氷室京介はKAT-TUNの通算5枚目となるシングル『Keep the faith』の作詞・作曲(作詞はSPINとの共作)を手掛け、オリコン週間チャート1位を獲得しました。当時、テレビの音楽特番や雑誌インタビューで「氷室京介×ジャニーズ」の異色コラボレーションが大々的に報じられたことで、後年になって「氷室京介」と「ジャニーズ」という単語の結びつきだけが記憶の中で変形し、「息子がジャニーズにいるのでは?」という誤った連想を生む原因となりました。
2つ目の理由は、ロック界のレジェンドの遺伝子に対する世間の過度な期待です。「あの氷室京介の息子であれば、間違いなく端正なルックスの美男子であるはずだ」という大衆のイメージが、「美少年=ジャニーズ」というステレオタイプと結びつき、ネット掲示板やSNS上で憶測が拡散しました。
3つ目の理由は、他アーティストの二世タレント情報との混同です。例えば、森進一・森昌子元夫妻の長男であるTaka(ONE OK ROCK)が元ジャニーズJr.およびNEWSのメンバーであった事実や、男闘呼組の成田昭次をはじめとするロック路線のアイドル像、木村拓哉の子供たちの華々しい芸能界デビューなど、様々な芸能ニュースがネット上で交錯する過程で、誤った情報が定着してしまったと考えられます。