プチエンジェルは当時の芸能プロダクションが展開していたジュニアアイドル部門の一つで、歌やダンスのレッスン、テレビ出演、地方営業、写真集販売などを行っていた。だが、2026年代の告発で明らかになったのは、活動の実態が今の目で見れば極めて危ういものだったという事実だ。
当時の特番インタビューや自著・手記で語られた生の告白として、元メンバーのA氏は「楽屋に大人の男性が自由に出入りしていた」「衣装のまま膝の上に座らされた」と証言。別の元メンバーB氏は「親は“人気が出ている証拠”と喜んでいた」と振り返り、家庭内でも異変を訴えられない空気があったことを明かしている。
では、なぜこのような構造が成立したのか。背景には、バブル期前後の芸能界特有の「ステージママ文化」がある。子どもを芸能界に入れることが家族の成功体験と結びつき、親が運営側の要求を拒否できない関係性が生まれていた。心理学の観点では、これはまさに「毒親(ドクオヤ)」と「母娘の共依存関係」の典型例だ。子どもは親の期待を裏切れず、自己主張を抑圧する。運営会社はその沈黙を利用した。