職場のデスクや静まり返ったミーティングルームで、目蓋が重くなった瞬間に役立つのが手元に集中する経穴(ツボ)です。相手の視界に入らない机の下や太ももの上で自然に刺激できるため、スマートに眠気を払拭できます。
代表格である合谷(ごうこく)は、人差し指と親指の骨が合流する谷間のやや人差し指側に位置します。ここは全身の気血を巡らせる万能のツボであり、合谷の眠気への押し方としては、反対側の親指をツボに当て、人差し指の骨のキワに向かってグッと潜り込ませるように揉み込むのがコツです。ズーンと響くような重い痛みが走れば、滞っていた血流が促され、頭部の重だるさが軽快します。
さらに即効性を求める場面で圧倒的な覚醒力を誇るのが中衝(ちゅうしょう)です。中指の爪の生え際、人差し指側からわずか2ミリほど離れた場所に位置し、心包経という自律神経に直結するルート上にあります。中衝の眠気覚まし効果は非常に鋭利で、反対側の親指と人差し指の爪を立てて挟み込むように強く圧迫すると、強い刺激が中枢神経をダイレクトに刺激し、ぼんやりした意識を一瞬で引き戻します。
手のひらのほぼ中央、軽く手を握ったときに中指と薬指の先端が当たる位置にある労宮(ろうきゅう)も外せません。過度な疲労やストレスで自律神経が乱れている際、親指の腹でやや強めに円を描くように指圧することで、疲弊した集中力をリセットする効果が期待できます。