華やかな表舞台の裏には、当然ながら極めて過酷なチーム内競争が存在します。昌平高校サッカー部の部員数は毎年150名から180名規模にのぼり、公式戦に出場できるAチームの登録枠はわずか数十名。部内はA〜Dチームなどのカテゴリーに細かく分かれており、週ごとのパフォーマンス次第で容赦ない入れ替えが行われます。
全国各地から集まる有望株の多くは、学校近くに整備された指定寮で生活を送っています。昌平高校サッカー部寮生活の日常を取材すると、朝6時台の起床から点呼、栄養士が監修した高タンパク・低脂質の徹底的な食事管理、そして夜の自習時間や消灯時間の厳守など、規律正しいスケジュールが課されています。ネット掲示板などでは「自由闊達なサッカーだから私生活も緩いのでは」と誤解されることもありますが、現場関係者の証言によると「私生活の甘さはそのままピッチ上の判断の甘さに直結する」という厳しい生活指導が徹底されています。
入部経路に関しても極めて高いハードルが設定されています。毎夏に開催される昌平高校サッカー部セレクションや練習会には、全国から数百人の腕自慢が集結しますが、合格を勝ち取れるのはごく一握り。さらに学費免除や寮費補助が絡む特待生推薦基準については、中学時代の全国大会出場歴、都道府県トレセン選出、あるいはFC LAVIDAでの顕著な実績が実質的な前提条件となっており、一般受験からのトップチーム定着は並大抵の努力では到達できない狭き門となっています。