ファッション業界における「美の定義」を根底から揺るがしたボディポジティブ ムーブメント。長きにわたり、パリやミラノのコレクションでは極端に痩せ細ったスリムモデルが絶対的な正義とされてきましたが、Vogueをはじめとする大手ファッションメディアの報道によると、2010年代半ばから多様な体型を包摂する「ボディインクルージョン」の動きが加速しました。
その象徴的な旗手となったのが、米スポーツ・イラストレイテッド誌の表紙を飾り、今や世界的なアイコンとなったアシュリー・グラハムです。彼女の成功を契機に、平均的なドレスサイズ(アメリカ人女性の平均である16〜18号)を反映したモデルの登用が世界的なスタンダードへと定着しました。
プラスサイズモデル 2026年最新動向を検証すると、ブームとしての珍しさは完全に薄れ、ECサイトやアパレル広告における「不可欠なインフラ」へと役割がシフトしています。消費者がオンラインショッピングで服を購入する際、「自分と近しい体型のモデルが着ている姿を確認したい」というニーズが定着したためです。従来の「痩せていることが絶対条件」だった業界構造は完全に解体され、多様なサイズ展開を行うブランドにとって、彼女たちは売上を左右する極めて重要な存在となっています。