尾骨痛の多くは保存的治療で改善する。基本は患部への直接的な圧迫を避けることだ。具体的には、ドーナツ型クッションや低反発の座布団を使い、尾骨に体重がかからない座り方を工夫する。椅子の座面に前傾気味に座り、坐骨で体重を支える姿勢も有効である。硬い椅子での長時間の座位は避け、30分に一度は立ち上がって軽いストレッチを行うだけでも負担は変わる。
尾骨 テーピングも選択肢の一つだ。骨盤底筋や臀筋のサポートを目的に、キネシオテープなどを用いて尾骨周囲の緊張を和らげる方法が用いられる。ただし、自己流のテーピングは皮膚トラブルや症状悪化のリスクがあるため、整形外科や理学療法士の指導を受けた上で実践してほしい。痛みが強い急性期には、消炎鎮痛薬の内服や坐薬、温熱療法や超音波療法などが併用される。
安静は大切だが、過度な安静は筋力低下を招き、かえって痛みを慢性化させる。痛みの範囲内で歩行や軽い運動を続けることが、回復への近道となる。