物語の舞台である1970年代の清水市。そこには、近所の駄菓子屋のばあちゃんや、怪しいけれどどこか憎めないおじさんたちなど、地域コミュニティが活きていた時代が描かれている。スマホもインターネットもない時代だからこそ、人々は直接顔を合わせ、言葉を交わしていた。
デジタル化が極限まで進んだ現代において、このアナログな人間関係は一種のファンタジーのようにも映る。しかし、それと同時に、私たちが無意識のうちに求めている「人との繋がり」の理想郷でもあるのだろう。まる子たちの日常は、私たちが失ってしまった大切な何かを、毎週そっと思い出させてくれる。