一方で、インターネット検索やSNSでは長年「戸田恵梨香 高校中退の噂」や「戸田恵梨香 堀越高等学校の出身ではないか」という言説が根強く存在してきました。なぜ進学すらしていない彼女に、中退や特定高校への在籍説が浮上したのでしょうか。取材・調査を進めると、3つの構造的な背景が浮かび上がってきます。
第1に、2000年代中盤の女性アイドル・若手女優の進路パターンです。当時、ブレイク期を迎えたタレントの多くが堀越高等学校のトレイトコース(旧・芸能活動コース)や日出高等学校(現・目黒日本大学高等学校)の通信制・全日制を選択していました。同年代の新垣結衣や多部未華子らが高校生活と芸能活動を両立していたため、「同世代トップの戸田恵梨香も当然どちらかに通っているはずだ」という大衆の先入観が先行したのです。
第2に、2006年の映画『デスノート』弥海砂役での劇的な知名度上昇です。上京後わずか2年でスターダムを駆け上がった際、多忙を極める姿を見た関係者や一般層が「あまりの忙しさに高校を中退したのではないか」と邪推し、事実が歪められて拡散されました。
第3に、制服姿を披露したドラマ作品の影響です。『野ブタ。をプロデュース』(2005年)や『ギャルサー』(2006年)などで見せた自然体の高校生役が強烈な印象を残し、「現役の高校生として通学している」と視聴者が混同したことも噂に拍車をかけました。