制度改定時にSNSや知恵袋などで爆発的な議論を巻き起こしたのが、「結局、お酒やタバコはいつからなのか」「成人式は18歳と20歳のどっちに出ればいいのか」という疑問です。現場の運用には明確な意図と現実的な落としどころが用意されていました。
飲酒・喫煙が20歳維持となった医学的エビデンス
「成人になったのだから、18歳でお酒やタバコも解禁されるべきではないか」という声はネット上で散見されました。しかし、厚生労働省の医学的見解によると、20歳未満の飲酒は脳の前頭葉の萎縮を招きやすく、アルコール依存症の発症リスクが急上昇することが判明しています。未成年者飲酒禁止法(現在の『二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律』)が年齢を引き下げなかったのは、若年層の健康と生命を守るための強固な防壁といえます。
成人式は「18歳」ではなく「20歳」開催が9割超という現実
文部科学省の全国調査データによると、全国の自治体の9割以上が従来通り「20歳」を対象に式典を実施しています。名称を「成人式」から「二十歳の集い」「二十歳を祝う会」などに変更し、1月の成人の日前後に開催する運用が定着しました。
ネット上では当初、「高校3年生の1月に成人式をやるなんて正気か」「大学受験や共通テスト、就職活動の真っただ中に振袖を着られるわけがない」という怒りと困惑の声が溢れかえりました。自治体側も当事者や保護者の経済的・心理的負担を考慮し、「法律上の成人は18歳、文化的な節目としての祝典は20歳」という住み分けを選択したのが真相です。