結論から申し上げますと、保険証の色による年収や社会的ランクの格差は一切存在しません。クレジットカードのように「一般はシルバー、高年収はゴールドやブラック」といったランク分けが公的医療保険に導入された歴史はなく、完全にネット上で生まれた都市伝説です。
では、なぜ「青」「緑」「ピンク」「黄色」「水色」など多彩なカラーバリエーションが存在するのでしょうか。その決定権は、加入者の年収や役職ではなく、保険証を発行する「保険者(保険の運営主体)」にあります。
日本の公的医療保険制度は「国民皆保険」を原則としており、加入先は大きく分けて企業の会社員が入る「被用者保険(社会保険)」、自営業者やフリーランスが入る「国民健康保険」、75歳以上が加入する「後期高齢者医療制度」に大別されます。この保険者の数は全国で3,000を超えており、各保険者が用紙の発注コスト、視認性、更新年度の識別しやすさを考慮して独自に色を決めているのが真相です。