健康や自己啓発の領域において、これほど徹底して「一次情報の論文」にこだわり抜く人物は稀有です。ブログ「パレオな男」を運営する鈴木祐(すずき・ゆう)氏の正体は、慶應義塾大学SFC(環境情報学部)を卒業後、出版社で雑誌編集者としてキャリアを積んだのちに独立したサイエンスライターです。
自身の体調不良やアレルギー症状に悩まされた原体験から、国内外の医学論文や疫学データを自力で渉猟し始めたことが活動の原点にあります。業界関係者や出版編集者の証言によると、鈴木氏が1年間に目を通す論文数は優に5,000〜6,000本に達し、メタ分析(複数の研究結果を統合した最高峰のエビデンス)を中心とした冷徹なデータ分析を行います。
単なる机上の空論にとどまらず、自らの肉体を実験台として検証する「セルフエクスぺリメント(自己実験)」の姿勢が、読者に圧倒的な説得力を与えています。商業主義的なタイアップ広告や根拠の薄い流行商品に一切媚びない姿勢が、情報の真贋を見極めたい知的ビジネス層から熱狂的な信頼を獲得している背景です。