もし精密検査の結果、奥歯の黒い溝が削るべき虫歯(C1〜C2初期の裂溝う蝕)と診断された場合、第一選択となる裂溝う蝕 治療法が「コンポジットレジン充填(CR充填)」です。
レジン充填 費用まとめとして、日本の公的医療保険制度(3割負担)を利用した場合、初再診料や処置料を含めて1歯あたり約1,500円から3,000円程度で治療が完了します。治療回数も多くの場合、即日1回で終了します。歯科用プラスチックにセラミック微粒子を配合したハイブリッド素材をペースト状で流し込み、青色の可視光線で瞬時に硬化させるため、健康な歯を削る量を極限まで抑えられ、歯の色に近い自然な仕上がりが得られます。
一方で、まだ虫歯になっていない深い溝や、C0段階で進行を食い止めたい奥歯に対して絶大な威力を発揮するのが「シーラント」です。シーラントとは、虫歯菌の住処になりやすい細く複雑な裂溝を、削ることなくあらかじめプラスチック樹脂等で物理的に埋めて平坦化する予防処置です。厚生労働省のe-ヘルスネット等に掲載された疫学データでも、シーラント 予防効果として、処置後数年間にわたり裂溝う蝕の発生率を約70〜80%抑制することが実証されています。乳歯や生えたての永久歯(6歳臼歯・12歳臼歯)は保険適用(1歯数百円程度)となるケースが多く、大人の場合でも自費診療(1歯1,000〜3,000円程度)で施工するクリニックが増加しています。
なお、小児歯科や高齢者医療で耳にする「サホライド(フッ化ジアンミン銀)」という薬剤があります。これは強力な抗菌作用と脱灰抑制作用を持つ薬剤ですが、塗布した部分の虫歯組織が漆黒に変色します。サホライド 歯が黒くなる原因は、薬液に含まれる銀成分が歯の組織と反応して黒い硫化銀やリン酸銀となって沈着するためです。「昔治療した奥歯の溝が真っ黒で心配」という場合、過去に塗布されたサホライドによって虫歯菌の活動が完全に沈静化(停止性う蝕)している痕跡であるケースも多々あります。