名作大河『黄金の日日』が今なお絶賛される理由と衝撃の結末

名作大河『黄金の日日』が今なお絶賛される理由と衝撃の結末

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本作を不朽の名作たらしめているのは、劇団や演劇界の枠組みを超えて集結した俳優陣の鬼気迫る演技です。

主人公・呂宋助左衛門を演じた六代目市川染五郎(現・二代目松本白鸚)は、当時歌舞伎界の若手ホープとして疾走していた時期。品格と野性を兼ね備えた助左衛門の瑞々しい生命力は、お茶の間を魅了しました。2016年の大河ドラマ『真田丸』において、三谷幸喜の熱望により38年ぶりに同一人物である「呂宋助左衛門役」としてゲスト出演を果たしたサプライズは、新旧の大河ファンを熱狂させました。

そして本作で強烈なインパクトを残したのが、助左衛門の無二の友を演じた根津甚八と川谷拓三です。劇団「状況劇場」出身の根津甚八が演じた石川五右衛門は、従来の盗賊イメージを一新する孤高でニヒルなアウトロー像を提示し、本作を機に一躍トップスターの座へ駆け上がりました。2016年に惜しまれつつこの世を去った後も、その鋭い眼光はファンの心に焼き付いています。

また、東映の大部屋出身から這い上がった川谷拓三が演じた杉谷善住坊は、泥臭く純朴でありながら権力に押しつぶされる庶民の哀愁を全身で体現。過酷な拷問の末に散る最期は、視聴者の涙を誘いました。さらに、冷徹な天下人・信長を演じた高橋幸治、不気味な野心から老醜へと至る秀吉を怪演した緒形拳、茶の湯を政治的武器にした千利休を重厚に演じた鶴田浩二など、主役級の名優たちが火花を散らした競演の熱量は、現代の映像作品では再現不可能な密度を誇っています。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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