ハギアソフィア再モスク化の真相と見学制限|2026最新の歩き方

ハギアソフィア再モスク化の真相と見学制限|2026最新の歩き方

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再モスク化の一報が世界中を駆け巡った際、美術史家や旅行者が最も危惧したのが「キリスト教モザイク画の破壊や隠蔽」でした。イスラム教では偶像崇拝が厳格に禁じられているため、礼拝空間にキリストや聖母マリアの肖像が存在することは教義上許容されません。

ハギアソフィアの歴史と経緯まとめを振り返ると、1453年のコンスタンティノープル陥落時、征服者メフメト2世はモザイクを破壊せず漆喰で覆うにとどめました。そして現代の再モスク化に際しても、レーザー技術や可動式カーテンが導入され、恒久的な破損を避ける配慮がなされています。現在、1階アプシス(後陣)の「聖母子像」などは礼拝時間中のみ布幕で覆われますが、一般観光客の見学拠点となる2階ギャラリーでは、主要な名作群が露出した状態で保存されています。

ハギアソフィア モザイク画の見どころとして外せないのが、2階回廊南側に鎮座する『デイシス(請願)』です。キリストを中心に聖母マリアと洗礼者ヨハネが配されたこのビザンツ美術の最高峰は、金箔テッセラ(角片)の角度を微細に変えることで光の陰影を生み出し、息をのむ立体感を放っています。さらに『女帝ゾエとコンスタンティノス9世』や『コムネノス皇帝一家』のモザイクなど、歴史の息吹を間近で観察できる環境が維持されています。

森 瞳
著者

森 瞳

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