明石家さんまが引き継いだ二代目ブラックデビルは、初代のコンセプトを木っ端微塵に破壊することから始まりました。白塗りを拒否して地顔を晒し、頭部には大きなコウモリ風の耳、胸元には黒いフリルをあしらったスタイルへとマイナーチェンジ。さらに最大の変革は、初代の「寡黙な不気味さ」を捨て去り、マシンガントークと独特の奇声で空間を支配した点にありました。
「クックックッ……」「ウェーッハッハッハッ!」というブラックデビル決め台詞とも言える甲高い引き笑いや、「お前を地獄へ送ってやる!」と言いながらもビートたけしの強烈なツッコミにたじたじになる情けないリアクションは、お茶の間の子供たちを瞬く間に虜にしました。高田純次の前衛的な芸術肌コントから、さんまの人間味あふれる掛け合いコントへと舵を切った瞬間でした。