ココイチ発祥の地はどこ?喫茶店から聖地1号店誕生の真相を追う

ココイチ発祥の地はどこ?喫茶店から聖地1号店誕生の真相を追う

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ココイチ誕生の歴史を語るうえで、絶対に外せない起点が1974年(昭和49年)にオープンした名古屋市西区の小さな喫茶店「喫茶バッカス」です。開業したのは、当時20代半ばだった創業者・宗次徳二(むねつぐ とくじ)氏と、妻の直美(なおみ)氏でした。

当時、不動産業からの脱サラ組として飲食業に飛び込んだ宗次夫妻は、朝から晩まで必死に店を切り盛りしていました。その喫茶バッカスで、妻の直美氏が手作りして常連客に振る舞っていたランチ用のカレーライスが「喫茶店のレベルを超えて異常に美味しい」と口コミで瞬く間に大評判となったのです。連日のようにカレー目当ての客で席が埋まり、宗次氏は「これほど人を惹きつけるカレーなら、専門店として独立させれば勝負できるのではないか」と強い手応えを掴みます。

1977年には愛知県一宮市に喫茶2号店「浮野亭(うきのてい)」を開店させつつ、カレー専門店の出店準備を着々と進めた宗次氏。そして1978年(昭和53年)1月、満を持してオープンさせたカレー専門店こそが、愛知県西春日井郡西枇杷島町(現在の愛知県清須市)に構えた「カレーハウスCoCo壱番屋」の第1号店、西枇杷島店でした。

「ここが一番や」「ここが一番美味しい」――そんな自負と、商売に生き残りをかける切実な願いを込めて名付けられた小さな店舗。客席わずか十数席のロードサイド店舗から、ギネス記録に輝く世界的カレー帝国への第一歩が刻まれた瞬間でした。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。