「ユリ」とひと括りにされがちですが、原種から交配種まで世界には100種類以上のユリが存在します。なかでも最高峰の知名度を誇る「カサブランカ」は、オランダで作出されたオリエンタル・ハイブリッドと呼ばれる交配群の代表格です。原種である日本のヤマユリやササユリの血を引いており、純白の巨大な花弁と甘く濃厚な香りを横向きからやや下向きに咲かせるのが決定的な特徴です。
日本国内で目にする機会の多い代表的な品種群の違いを、現場で役立つ識別データとして一覧表に整理しました。
流通している百合を見分ける最大のポイントは「花の向き」と「香りの有無」です。上を向いて咲くカラフルなユリの多くはスカシユリ系であり、香りがほとんどありません。一方、横から斜め下を向いて咲く大輪で強い香りを持つものがオリエンタル系(カサブランカ等)となります。