交通系ICカード(SuicaやPASMO、ICOCA)やクレジットカードを登録して日常的に利用している場合、ペアリング解除前のウォレット管理は極めて重要です。
Apple Watch内のクレジットカード情報は、ペアリング解除処理に伴って自動的に端末内から安全に消去されます。カードの物理的な契約が無効化されるわけではなく、端末固有の暗号化トークンが破棄される仕組みのため、セキュリティ上の心配はありません。
注意すべきは交通系ICカードの扱いです。Suicaなどの残高情報は1つの端末にしか存在できない仕様になっており、正規のWatchアプリからの解除手順を踏めば、カード情報は自動的にAppleのサーバー(クラウド)上へと退避されます。その後、新しい端末側の「ウォレット」アプリから「以前利用していたカードを追加」を選ぶだけで、残高や定期券情報をそのまま復元することが可能です。
しかし、ネットワークが不安定な状態や本体からの強制リセットを行った場合、サーバーへのデータ退避が正常に行われず、JR東日本などのサポートデスクへカードの再発行手続きを依頼しなければならないケースが生じます。万全を期すのであれば、ペアリングを解除する前に、Watchアプリ内の「ウォレットとApple Pay」から対象のSuicaを手動で一度「削除」(サーバー退避)しておく運用が最も安全です。