今季の先発陣を展望するうえで、絶対的な軸となるのが才木浩人登板予定と村上頌樹先発の2枚看板です。昨季キャリアハイの投球回を記録し、今や侍ジャパンの主戦格へと成長した才木浩人は、150キロ台後半の剛速球と落差の大きいフォークボールを武器に、イニングイーターとしての風格を漂わせています。一方で、抜群の制球力と緻密な配球術で打者を翻弄する村上頌樹も健在であり、春先からハイレベルな阪神開幕投手予想の議論がメディア各社を賑わせました。
指揮官である藤川球児監督は、開幕投手の選定について春季キャンプ中から「単なる名誉職ではなく、シーズン143試合を最も効率的かつ安定して戦い抜くための戦略的配置」と言明しています。表ローテの頭に才木を置き、カード頭の確実にカード勝ち越しを狙う戦術を採るのか、あるいは敵地でのプレッシャーに極めて強い村上をぶつけるのか。現場のブルペン担当コーチは次のように証言しています。
「才木の圧倒的な出力は相手打線に強烈なプレッシャーを与えるが、同時に夏場を見据えた球数管理も重要になる。村上はどんなコンディションでもQS(クオリティスタート)を計算できる安定感がある。どちらが開幕や初戦のマウンドに立っても、他球団にとっては脅威以外の何物でもない」
この2強に続くのが、技巧派左腕の伊藤将司ローテ入りと、巧みな投球術で白星を積み上げる大竹耕太郎先発です。右のパワーピッチャーと左のコントロールピッチャーが交互に並ぶバランスの良さは、セントラル・リーグ随一の完成度を誇っています。