歯を失ってしまった後、どのような治療法を選択すべきかは、年齢、全身疾患の有無、残っている顎の骨の量、そして経済的な価値観によって論理的に導き出されます。歯科ジャーナリズムの視点から、失敗しないための明確な判断基準を提示します。
インプラント治療を選択すべき人
- 両隣の健康な歯を削りたくない人:一度削った歯は虫歯になりやすく、寿命が約半分に縮まります。他の健康な歯を守る防波堤としてインプラントは最強の投資となります。
- 天然歯と同じ感覚で食事を楽しみたい人:ステーキやフランスパン、煎餅などを自分の歯と同じように力強く噛み砕きたいアクティブな世代に最適です。
- 十分な骨量があり、持病がコントロールされている人:重度の糖尿病や骨粗鬆症のビスホスホネート製剤(BP系薬剤)服用者でないことが前提条件です。
ブリッジまたは入れ歯を慎重に検討すべき人
- 糖尿病の数値(HbA1c)が高く、感染リスクが高い人:外科手術を伴うインプラントは傷口の治癒不全やインプラント周囲炎を起こしやすいため、非侵襲的な治療が推奨されます。
- 骨粗鬆症治療薬(注射・内服)を長期使用している人:顎骨壊死(BRONJ/MRONJ)を引き起こすリスクがあるため、外科的なインプラント埋入は避けるべきケースがあります。
- 初期費用を抑えて保険診療の範囲内で治したい人:短期的・中期的には保険適用のブリッジや部分入れ歯で機能回復を図りつつ、将来的な再治療に備える選択が堅実です。