刑事役に限らず、彼の演技の幅広さはキャリアを通じて証明されてきた。フジテレビの月9ドラマ『SUITS/スーツ』では、洗練されたスーツに身を包む敏腕弁護士役を軽妙かつスタイリッシュに熱演。アメリカの大ヒットドラマの日本版リメイクという難しい課題に対し、日本ならではの魅力を加味して見事に成立させた。
さらに、WOWOWの連続ドラマWなどで見せた社会派作品での重厚な演技は、成熟した大人としての深みを感じさせるものだった。社会の不条理に立ち向かう男の葛藤や静かな怒りを表現させたら、彼の右に出る者はいない。ジャンルを問わず作品の世界観を支配する存在感は、まさにベテラン俳優の真骨頂と言える。