あけびを前にして多くの人が最初にぶつかる疑問が、「どの部分をどのように食べるのか」という点です。あけびの構造は大きく分けて、外側の厚い「紫色の果皮」と、内側にある「白いゼリー状の果肉(仮種皮)」の2つに分かれます。
まずデザートとして楽しむなら、中央に詰まった乳白色の果肉を生食します。果肉はバナナやライチ、メロンを思わせる、どこか素朴で上品な優しい甘さが特徴です。冷やすことで甘みが引き立ち、秋の乾いた喉を心地よく潤してくれます。
ここで最大の論点となるのが「果肉の中にびっしり詰まった黒い種」の扱いです。結論から言えば、「噛まずに果肉ごとツルリと飲み込む」か「果肉の甘みを味わったあとに種だけ出す」の二者択一となります。
あけびの種は非常に硬く、噛み砕いてしまうと強烈な苦味や渋みが口いっぱいに広がってしまいます。地元や産地では「種ごと飲み込んで喉越しを楽しむ」食べ方が一般的ですが、消化器官に負担をかけたくない方や小さな子どもが食べる場合は、口の中で果肉の甘汁を吸ったあと、スイカの種のようにペッとお皿に出すのが確実です。