金子昇の人間的な深みを語る上で欠かせないのが、生まれ育った実家の環境と、驚くべき多才さです。
彼の父親は長崎で建築関係の親方・職人として腕を振るっていた人物でした。幼少期から木材の匂いや設計図に囲まれて育った経験が、大学での建築学専攻や二級建築士の資格取得へと直結しています。物事を論理的かつ立体的に捉える「建築士の思考法」は、舞台の空間把握や台本の読解力にも大いに活かされていると本人が過去の対談で述懐しています。
そして、彼の名を芸能界で唯一無二のものにしているのがビリヤードの圧倒的な腕前です。趣味の領域を遥かに凌駕し、プロツアーのプレシーズンマッチや芸能人トーナメントでは向かうところ敵なしのパフォーマンスを披露。「芸能界最強のハスラー」と称され、日本プロポケットビリヤード連盟(JPBA)の関係者からもその技術、キューの軌跡、集中力の高さは絶賛されています。
ダーツ、ゴルフ、麻雀なども嗜む勝負勘の鋭さと理系的な緻密さが、俳優としての佇まいにも洗練された知性をもたらしています。