「アプリがないなら店舗に電話して聞けばいいのでは」と考える利用者は少なくありません。しかし、セリアでは2020年以降、電話による商品の在庫確認・取り置き・取り寄せ注文の受付を原則として廃止しています。
流通関係者の証言や店舗オペレーションマニュアルによると、電話問い合わせを制限した背景には以下のような現場の切実な事情があります。
第一に、1店舗あたり数万点におよぶ商品の中から、曖昧な口頭説明(例:「SNSで見た透明なアクリルスタンド」「先週売っていた白い収納ケース」)だけで該当商品を特定することは極めて困難であり、誤案内トラブルが頻発していた点です。第二に、少人数のスタッフでレジ打ち・品出し・接客を回す100円ショップの現場において、1本の在庫確認電話にスタッフが数十分間拘束されることで、レジ待ちの長蛇の列や品出し遅延を引き起こしていた点が挙げられます。
そのため、公式サイトの問い合わせ窓口や店舗案内でも「電話での在庫確認や取り置きは承っておりません」と明記されています。店舗へ電話をかけても「大変恐れ入りますが、在庫の有無は店頭にてご確認をお願いしております」と案内されるケースが標準です。