上皇后美智子さまは1934年(昭和9年)10月20日、実業家・正田英三郎氏(日清製粉グループ創業者一族)と富美子ご夫妻の長女として東京府東京市本郷区(現・東京都文京区)で誕生されました。正田家は群馬県館林市にルーツを持つ名門実業家一族であり、学問と文化を重んじる気風の中で育まれました。
聖心女子大学文学部外国語外国文学科(英文学専攻)に進学された美智子さまは、学業成績が極めて優秀であっただけでなく、学生自治会の会長を務めるなど卓越したリーダーシップを発揮されました。1957年8月、避暑地である長野県軽井沢のテニスコートで、当時皇太子であられた上皇さまと運命的な出会いを果たされます。コート上でのフェアで溌剌としたラリーを通じて互いに惹かれ合い、翌1958年11月に婚約が正式決定しました。
民間から初めて皇室へと嫁がれるという歴史的慶事は、日本全国に爆発的な「ミッチー・ブーム」を巻き起こしました。1959年4月10日に行われた結婚パレードには沿道に約53万人もの人々が詰めかけ、テレビの急速な普及を後押しするなど、戦後日本の明るい復興の象徴として社会現象となりました。