時計みたいな花の名前は?トケイソウの正体とパッションフルーツの真実の真相について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。
トケイソウを見かけた多くの人が抱く最大の疑問が、「スーパーで売っているパッションフルーツとは違うのか?」「実がなったら食べられるのか?」という点です。
結論から言うと、パッションフルーツはトケイソウ属の特定の食用品種(クダモノトケイソウ)であり、植物学的には同じ仲間の果実です。しかし、日本の住宅街や生垣で植えられている観賞用トケイソウの実を安易に口にするのは極めて危険です。
比較項目観賞用トケイソウ(カエルレア等)食用パッションフルーツ(クダモノトケイソウ)編集部の見解・注意点主な学名Passiflora caerulea などPassiflora edulis属名は同じだが種(Species)が明確に異なる。花の特徴青〜紫のコントラストが鮮明、大型で幾何学的白ベースに中心部が縮れた紫色、やや小ぶり花の鑑賞価値はカエルレア種の方が圧倒的に高い。果実の形状と色卵型(4〜6cm)、熟すと橙色〜黄色球形〜卵型(6〜8cm)、熟すと濃紫色〜赤黄色観賞用もオレンジ色の実をつけるため誤食が起きやすい。果実の食用適性食用非推奨(未熟果に青酸配糖体の毒性)極めて美味(強い甘酸っぱさと芳香)観賞用の熟果は毒性が抜けても味がスカスカで不味い。耐寒性(越冬温度)極めて強い(-5℃〜-10℃まで耐える)やや弱い(5℃以上、霜に当たると枯死)街中で屋外放置されているものの9割以上はカエルレア種。
日本国内の街路樹のフェンスや民家の外壁で見かける「青と紫のトケイソウ」にオレンジ色の実がついていても、絶対に生で食べてはいけません。トケイソウ属の未熟な果実や葉・茎には「シアン配糖体(体内で分解されると猛毒の青酸を発生させる成分)」が含まれており、誤食すると嘔吐や腹痛、重篤な中毒症状を引き起こす危険性があります。