私立高校入試の倍率を見る際、最も注意しなければならないのが実質倍率と志願倍率の違いです。出願締切直後に発表される「志願倍率(志願者数÷募集定員)」は、あくまで見かけの数値に過ぎません。
京都の私立高校入試では、公立高校を第一志望とする併願受験生が多数出願します。私立側は公立合格による辞退者をあらかじめ見込み、募集定員を大幅に上回る合格者を出すのが通例です。その結果、志願倍率が3倍〜5倍に達していても、実際の「実質倍率(受験者数÷実質合格者数)」は1.2倍〜1.5倍程度に落ち着くケースが多々あります。
しかし、ここで極めて重要なのが専願と併願の倍率差です。専願受験者は合格した場合に必ず入学するため、学校側も歩留まりを計算する必要がありません。そのため、専願枠では合格基準点に一定の優遇措置(下駄)が設けられる一方、併願枠では公立トップ校受験層との激しいボーダー争いとなり、実質的な合格難易度が跳ね上がります。