「ワイパーの拭き取りが悪いくらいで車検に落ちるのか」と疑問を持つドライバーも少なくありません。しかし結論から述べると、ワイパーの状態次第で車検は明確に不合格(保安基準不適合)になります。
国土交通省が定める道路運送車両の保安基準(第47条・細目告示第145条)において、窓拭き器(ワイパー)は「運転者の視野を確保できる構造であり、作動させた際に自動で視界を確保できること」と厳格に義務付けられています。具体的な車検ワイパー交換基準の現場判断としては、以下の状態が不合格の対象です。
- 払拭範囲に著しい拭きムラや帯状のスジが残り、運転席からの前方視野を著しく遮っている状態
- ワイパーゴムが裂けて垂れ下がっている、またはちぎれて部分的に機能していない状態
- ブレード本体が著しくガタついており、作動時にアームから脱落する恐れがある状態
- スイッチを操作しても規定の作動速度(低速・高速の間欠動作含む)が得られない状態
- ウォッシャー液が正常に噴射されない状態(ワイパーとセットで検査されます)
検査官は単にワイパーが動くかどうかだけでなく、実際にウォッシャー液を吹き付けてガラスの払拭状態を目視でチェックします。もし車検当日に現地で不良と判定されれば、再検査の手間や予備車検場での割高なパーツ購入が発生します。余計な出費を避けるためにも、車検前の段階でブレードの状態を確認し、寿命を迎えている場合はあらかじめ交換しておくのが賢明な対策です。