増えすぎて困る問題と表裏一体で発生するのが、梅雨入りから8月の猛暑期にかけて起こる「広範囲の壊死現象」です。これがセダム 蒸れ 枯れる 原因の核心であり、多くの園芸ファンが絶望する瞬間でもあります。
セダムの原産地の多くは、メキシコの高地や地中海沿岸、あるいは水はけの良い岩場や乾燥地帯です。これらの地域に共通するのは「乾燥した空気」と「抜群の通気性」です。対して、日本の夏は夜間でも気温が下がらず、連日の降雨や熱波によって土壌内が高温スチームのような多湿状態に陥ります。
密集して育ったセダムの内部は、風通しが完全に遮断されます。その結果、以下のプロセスで株が一気に崩壊します。
まず、土中の過湿によって根呼吸が停止し、セダム 根腐れ 夏越しの失敗が引き起こされます。続いて、地表付近の葉や茎が蒸れて軟腐病菌(バクテリア)やカビに侵され、緑色だった茎葉が半透明の茶褐色へと変色。最終的には、絨毯状に広がっていたセダム全体がわずか数日のうちに「ドロドロに溶けて悪臭を放つ黒土のような残骸」へと変わり果ててしまいます。
春先には見事な緑のカーペットを誇っていた庭が、真夏を迎えた途端に広大なハゲ山と化し、枯れ果てた隙間から強靭なイネ科の雑草が一斉に芽吹くという悲劇は、気候のミスマッチを考慮せずに地植えした結果生じる必然的な結末です。