陶板プレートを自宅へ導入する際、産地ごとの特徴を理解しておくと道具選びに迷いません。日本を代表する二大産地が三重県の「四日市萬古焼(ばんこやき)」と「伊賀焼(いがやき)」です。
伊賀焼萬古焼陶板プレートの性能差を比較すると、萬古焼はリチウム鉱物である「ペタライト」を陶土に高配合しているため、熱膨張率が極めて低く、直火での空焚きにも耐えうる頑丈さを誇ります。現在、国内の土鍋・陶板シェアの約8割を占める信頼のクオリティです。一方の伊賀焼は、太古の琵琶湖底の地層から採掘される粗土を使用しており、器自体が無数の微細な気孔(空気穴)を含んでいます。この構造が抜群の蓄熱性と遠赤外線放射率を生み出し、よりふっくらとした焼き上がりをもたらします。
オール電化の家庭が増えた昨今では、底面に発熱体を特殊溶着させた陶板焼きIH対応鍋も各窯元から製品化されています。IH対応プレートを選ぶ際は、底面が平らで磁性ステンレスが均一に焼き付けられている「SGマーク」取得製品を選ぶと、加熱ムラを防ぎ安全に長く愛用できます。
長持ちさせる!陶板焼きのお手入れと洗い方
陶板は「土の器」であるため、一般的なフライパンとは異なる配慮が必要です。陶板焼きのお手入れと洗い方において絶対に避けるべきは「加熱直後の急冷」です。熱い状態のまま冷水をかけると、熱収縮によりヒビが入る原因になります。
十分に冷めた後、ぬるま湯と柔らかいスポンジで優しく汚れを落とします。表面に油が馴染んで保護膜を形成していくため、洗剤の使いすぎには注意してください。焦げ付きが気になる場合は、重曹を小さじ2杯ほど溶かしたぬるま湯を張り、10分ほど放置してから木べら等でこすり落とします。洗浄後は水分を完全に拭き取り、風通しの良い場所で陰干しして芯まで乾かしてから収納することがカビ予防の要となります。