大相撲の廻しに付く「さがり」の秘密!落ちても反則にならない理由

大相撲の廻しに付く「さがり」の秘密!落ちても反則にならない理由

大相撲の廻しに付く「さがり」の秘密!落ちても反則にならない理由にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

テレビ画面越しに見ると硬そうに見えるあの束だが、実は本場所で関取(十両以上)が使うものは、布糊(ふのり)を使ってカチカチに固められている。しっかりと張りを持たせることで、立ち合いの瞬間に美しく放射状に広がり、力士の立ち姿をより雄々しく際立たせる効果がある。一方で、幕下以下の力士が使用するものは固められておらず、柔らかい紐の束のままだ。ここにも明確な階級の壁が存在している。

さらに興味深いのはその「本数」だ。必ず17本、19本、21本といった「奇数」で仕立てられている。日本古来の陰陽思想において、奇数は「陽」の目起く数字として縁起が良いとされてきたためだ。職人が手作業で1本ずつ丁寧に糊付けし、乾燥させて仕上げる工程は、現代においても一切の手抜きなく継承されている。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。