事態が急展開を迎えたのは、現地捜査機関との国際連携が結実した瞬間だった。フィリピン国家警察は、現地での児童買春や人的トラフィッキングの取締強化を進める中で、外国人旅行者の不審な行動をマークしていた。その過程で浮かび上がったのが、日本人男性による大規模な写真撮影と頻繁な滞在履歴だった。
現地捜査員の粘り強い聞き込みと監視体制により、滞在先のホテルや撮影場所の特定が進められた。フィリピン国家警察から日本の警察当局へと提供された情報提供と国際捜査協力要請が、事件解決の決定的な引き金となった。
日本国内での家宅捜索で発見されたのは、大量の写真アルバムと几帳面に分類されたメモ類だ。被写体の詳細や日時が細かく記録された資料は、自らの犯行を誇示するかのような異様さを放っており、捜査員すら絶句させたという。現地警察との連携がなければ、この膨大な証拠が日の目を見ることはなかったかもしれない。