ギリシャ神話(ダフネとアポロン)において、太陽と芸術を司るアポロン(神話の神 / Apollo)の傲慢な求愛を拒絶したニンフのダフネ。彼女は父である河神に願い、自らの身体を樹木へと変えることで純潔を守り抜いた。古典的な解釈において、この物語は「悲劇的な変身譚」として語られることが多かった。
しかし、自己決定権や個人の尊厳が問われる現代の視点において、この神話はまったく新しい文脈で再評価されている。力による支配に屈するくらいなら、姿を変えてでも自己の尊厳を守り抜くという強烈なレジスタンス。沈丁花が持つ「不滅」「栄光」という花言葉は、略奪者に対する勝利ではなく、自己のアイデンティティを守り抜いた魂への賛歌として解釈され直している。