インターネット上の掲示板やSNSでは、「特進に入れば無条件で新潟大学へ受かる」「進学コースからは大学に行けない」といった極端な言説が散見されます。しかし、公表されている進路データや取材結果を精査すると、そこには制度上のからくりと明確な現実が存在します。
第1の誤解は、「特進コースに在籍していれば指定校推薦を優先的に使える」という思い込みです。実態は全く逆であり、北越高校における指定校推薦枠の恩恵を最も受けているのは進学コースの上位層です。特進コースは原則として国公立大学や難関私立大学の一般選抜突破を目的としたカリキュラムが組まれているため、学校側の方針として私大の指定校推薦枠は進学コース生に割り振られる傾向があります。
進学コースで定期テストや提出物を完璧にこなし、評定平均4.0〜4.5以上をキープし続けた生徒は、関東の中堅上位私立大学(東洋大学・駒澤大学・専修大学・神奈川大学など)や、地元で人気の高い新潟医療福祉大学をはじめとする医療・看護系大学の指定校推薦枠を堅実に勝ち取っています。一般受験の激化を避け、推薦を軸に手堅く進路を決めたい生徒にとって、進学コースは極めて合理的な選択肢となります。
第2の盲点は、国公立大学合格実績の内訳です。毎年の国公立現役合格者数は十数名〜数十名規模で推移していますが、その合格者のほぼ全員が特進コースの生徒で占められています。特進コースに入学したからといって自動的に学力が伸びるわけではなく、日々の朝テストや課題の多さに脱落してしまうと、指定校推薦の恩恵も受けにくくなり進路の出口で苦戦するというリスクを孕んでいます。