三井氏の手がける作品群は、単なるブロックの組み立てを超えた圧倒的な造形美を誇ります。代表作として世界中のメディアから絶賛を浴びたのが、葛飾北斎の傑作浮世絵を3D化した『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』です。
この作品には約5万ピースのレゴブロックが使用され、制作時間は実に400時間以上。平面の浮世絵を立体として再構築するため、波のうねりや飛沫(しぶき)、船の傾きに至るまで徹底的に幾何学的配置が計算されました。青のグラデーションを表現するために何種類もの異なるパーツを組み合わせ、見る角度によってダイナミックに表情を変える構造は、ボストン美術館をはじめ海外の美術関係者を唸らせました。
他にも、阪急三番街(大阪・梅田)に常設されている巨大な街並みジオラマ、国宝『風神雷神図屏風』の立体再現、レオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』など、日本と世界の歴史的名作をレゴで蘇らせるプロジェクトを多数発表。全国各地の美術館や商業施設で開催される展示会は、常に長蛇の列を記録しています。