超高速・大容量を掲げる5Gネットワークの全国的な普及は、日本の電気通信事業に大きな地殻変動をもたらした。回線速度の向上は利便性を高めた一方で、バックグラウンドでの通信量増大という側面も引き起こしている。
Webサイトに埋め込まれた高精細な画像や自動再生される広告動画、高音質ストリーミング音楽など、ユーザーが明示的にダウンロードボタンを押さずとも、背後で巨大なデータが行き交う。かつては4G回線で制限されていたデータ転送の「壁」が消えたことで、平均的な月間データ消費量はここ数年で倍増した。
現代のユーザー層は大きく3つに分かれる。Wi-Fi環境が中心で月3GB以下に収まる「ライト層」、SNSや標準的な動画閲覧で月10GB〜30GBを消費する「ミドル層」、そして高画質動画の連続視聴やオンラインゲーム、テザリングを駆使して月50GB〜100GB以上を叩き出す「ヘビー層」だ。自分がどの帯域に位置するのかを見極めないままプランを選ぶこと自体が、家計における最大の痛手となる。