ヨドバシカメラ新宿西口本店を訪れる際に多くの人が直面するのが、「同じヨドバシカメラの看板を掲げた建物が何棟も並んでいる」という特異な構造です。同店は単一の大型ビルではなく、用途・商品カテゴリーごとに完全に独立した複数の館で形成されています。手元のスマートフォンでヨドバシカメラ新宿西口本店のフロアガイドを確認せずに足を踏み入れると、館と館の間を行き来するだけで思わぬ時間を費やすことになります。
中核を担うのは、メインストリートに面したマルチメディア館です。この建物自体が「北館」「東館」「南館」の3ブロックに分かれており、フロア内で緩やかにつながりながらパソコン本体、スマートフォン、生活家電、オーディオ機器を展開しています。白物家電や最新のPC周辺機器、Apple製品のデモ機などを探す場合は、まずこのマルチメディア館を目指すのが最短ルートです。
一方で、ヨドバシカメラの原点とも言える写真・映像関連は、隣接する独立棟のカメラ館に集約されています。プロ仕様の一眼レフからミラーレス、交換レンズ、ヴィンテージカメラの保管用品、三脚やライティング機材に至るまで、専門性の高い品揃えが地下から上層階まで濃密に詰め込まれています。さらに、近年サブカルチャーの聖地として外国人観光客や若年層の熱狂を集めているのがガシャポン館です。数百台規模のカプセルトイ自販機が整然と並ぶ圧巻の空間は、家電量販店の枠を超えたエンターテインメントスポットとして機能しています。
このほかにも、スマートウォッチや高級ブランド時計を取り扱う「時計総合館」、スーツケースやアウトドアギアを集めた「トラベル館」、ゲームソフトやホビー専用の「ゲーム館」など、目的別に細分化されています。迷わないための第一歩は、自分が求める商品が「総合デジタル(マルチメディア館)」なのか「専門特化(カメラ・時計・ゲーム等)」なのかを事前に切り分けることです。