数々の修羅場を潜り抜けてきた芸能人たちが口を揃えるのは、「人間の視界の死角」を突くポジショニングの重要性だ。人間は探索時、水平方向と腰より下の低位置を無意識に注視する習性がある。そのため、天井付近の梁に張り付くような高所ポジショニングや、あえて部屋の中央にある什器と同化する大胆な配置が極めて高い生存率を叩き出している。
さらに勝敗を分けるのが生理現象のコントロールである。潜伏時間が1時間を超えると、筋肉の痙攣や喉の乾燥による咳払いが最大の敵となる。熟練の潜伏者は、腹式呼吸を極限まで浅く保ち、探索者が発する足音のリズムに合わせて微小な体勢移動を行うという。息を潜めること自体が、高度なアスリート的技術なのだ。