覚醒剤依存が重症化すると、皮膚表面には痛々しい病状が刻み込まれる。海外で「メス・フェイス(Meth Face)」と呼ばれるこの現象は、顔全体の顕著な皮膚疾患と急激な老化現象を指す。
厚生労働省や国立精神・神経医療研究センター (NCNP) の広報活動や研究報告でも示されている通り、覚醒剤の継続使用は食欲を著しく減退させ、慢性的な栄養失調状態を引き起こす。さらに、幻覚の一種である「虫が皮膚の下を這い回る感覚(皮膚幻覚)」によって、自らの手や爪で顔や頭皮を激しく掻きむしってしまう。その結果、顔中に治りにくいかさぶたや傷跡が増殖し、著しい肌荒れと皮膚の黒ずみが目立つようになるのだ。