「二人の間に流れていた空気は、決して私怨や嫌悪感によるものではなかった」。当時現場近くで舞台裏を見届けていた元スタッフは、2026年現在の取材に対してそう打ち明ける。グループの看板を背負い、ファンの期待を一身に受け止めていた二人の肩には、外部からは想像もつかないほどの孤独と重圧がのしかかっていた。
近年になって明かされた裏話によれば、松井珠理奈はSKE48の10周年と地元開催という至上命令を抱え、一方の宮脇咲良はHKT48、そしてグループ全体の未来を担う決意で臨んでいた。当日の緊張感は、互いのアイドルとしての誠実さと真剣さゆえに生じた摩擦であり、一部で噂されたような断絶ではなく、極限状態が生み出した火花だったと言える。